不定形備忘録

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十三機兵備忘録.5

○三浦編

20年代。いよいよ米国のロボットが襲来。機兵で迎え撃つが包囲され負け濃厚となったところで機兵が発光。そしてタイムスリップ、80年代へ飛ぶ。

●ひじやまとは異なり、タイムスリップ先でなっちゃんと再会したので図らいで鞍部宅で居候することになる。なぜって、なっちゃん20年代で鞍部玉緒と仲良くしていたじゃないか、それにより居候を1人増やすことくらいのお願いはできるみたいだ。しかし今鞍部玉緒は遠出をしている模様、十郎と(なぜいる?)薬師寺の2人に加えて3人目として住み込むこととなる。

●元いた時代と変わらぬ家の風景に感化され、ふと20年代にこの家で過ごした若かりし頃を回想する。玉緒の元へ頻繁に預けていた妹の三浦千尋が一度だけ玉緒の家の大黒柱に衝突し傷を付けてしまった、というエピソード。それを思い出し何十年も経ったこの家の大黒柱を確認する。修復されている…というか米軍に攻め込まれこの家はそもそも粉々になったのではなかったか。完璧に修繕された鞍部玉緒と過ごしたこの家に不審感を抱きつつ居候を続ける。

20年代に唯一空襲の被害を受けなかったあやめ峠の工廠へ向かう。現存するか確かめようとするが、そこは「あやめ公園」へ姿を変えていた。散策していると妹の千尋そっくりの少女がいるが、それは郷登の妹である…今も生きているなら千尋は40代のはずだしおかしいか(笑)なんて考えつつ公園を後にする。

●タイムスリップについて知っているであろうなっちゃんを探しに学校へ。正門付近で帰り道の薬師寺と遭遇。弁当や夕飯の話を繰り広げており、薬師寺が鞍部家の家事担当と判明。会話を終え、初めて40年後の母校へと足を踏み入れる。旧校舎という形で現存しており、鞍部玉緒やひじやまと語らった感傷に浸る。そんなこんなでなっちゃん接触。三浦がタイムスリップの秘密を問い詰めると、なっちゃんはBJの存在を暴露する。ここで2人の機兵の知識にズレが生じる。三浦にとっては第二次世界大戦で対米国の敷島重工製の最終兵器、なっちゃんにとってはBJが探す宇宙人製のロボット。お互いの知識のズレを認めていると、BJが語り出す。

●それは、2188年での会話の記録であった。ゆきちゃんはなっちゃんの母。なっちゃんと三浦は交際中。その仲を母は認めており。そして南(なっちゃんの苗字)家ではいざこざがあり、なっちゃんはお家騒動で辛い過去があった。しかし最終的に母であるゆきちゃんと一緒に暮らせるから今はやっと幸せ。では、敵の襲来も迫っているから通信を切り指定の時刻に集合しよう。

●理解が追いつかず、解散。

●翌日再び三浦はなっちゃんに会いに学校へ行くが姿はない。風の噂で放課後急いでいる時は常坂神社へ行っていると聞き、向かう。

●常坂神社に到着するや否や、丁度タイムスリップから戻ったBJとなっちゃんに遭遇。更なるBJの秘密を知った三浦は妹の生死を確かめるべくBJの力で20年代へ戻る。それを東雲が見ており、BJ所持者をなっちゃんと悟る。

●妹を預けていた鞍部玉緒の元へ住宅街へ向かうが、そこは戦闘後のボロボロの住宅街が広がっていた。奥で死にかけの玉緒を発見、玉緒は「森村先生と千尋を呼称し、郷登が無理やり連行した」と告げ、力尽きる。BJ曰く、玉緒は死んだわけではなく宇宙人によって囚われの身になったようだ。

●郷登を追い再び転移。ファンの沢渡により郷登の容姿を知った三浦はあやめ公園で話した男だと気付き急行する。

千尋を発見。肌身離さず持っていた縫いぐるみを渡すと、「にいちゃん…」と溢すが千尋は「この妹の感情を否定すると精神構造に支障をきたす。私は森村千尋。」と話す。混乱する三浦の元に郷登が登場。千尋のことを「そもそも君の妹ではない。これが本来の彼女だ。」と付け加える。更に千尋が「このループを止めるにはシステムの掌握が必要で三浦も協力してほしい。2188年では優秀な設計技師だった君に。」と付け加える。そして最後に郷登が「千尋関ヶ原に命を狙われている。協力してくれるな?」と付け加える。千尋と郷登は公園を後にし、残された三浦は名前の挙がった関ヶ原について回想する。

1920年代では関ヶ原は追われる身で一瞬だけ三浦と接触していた。沖野のことも知っている様子。沖野は少女の姿で鞍部玉緒と接触した際に「未来から来て記憶をいじられている」と教え込んだらしい。毎晩そのことの夢を見る玉緒は信じている。関ヶ原は記憶をいじられた証拠だと告げる。三浦は意味が分からないことを述べるな!と一喝してしまい、玉緒が三浦の名を呼ぶ。すると関ヶ原は「みうらけいたろう…?」「あぁ、未来のお前と戦っていたからよく知っているぞ」と告げる。関ヶ原の顔も知らないと言う20年代の三浦に関ヶ原は「未来のお前は魂だけがBJの中に納められている」と言う。そこ2人のもとを後にし、関ヶ原はどこかへ走り去ってしまう。

◎謎が大量に提示された。上記は実に三浦編の約50%半もあるシナリオだ。

 

・傷を修復しただけに留まらず崩壊したはずの家すら完璧に復活している

・2188年時点で三浦となっちゃんは恋人関係にある

・ゆきちゃんとなっちゃんは親子関係にある

・敷島重工製の宇宙からのロボットは人を殺戮するのではなく回収している

・森村先生は保健の先生として度々登場していたが、幼女の姿で今回登場した

関ヶ原は森村先生を狙っている

・鞍部玉緒も未来から来ている

 

と、多数の情報が明かされた。途中の三浦自身の考察も加味すると。鞍部玉緒、三浦、なっちゃん、ゆきちゃん、森村先生は2188年の人間で確定か。以前の三浦編で鞍部玉緒の通信記録で「(確か)人工知能に関する分野の第一人者で森村先生の恩師」と紹介されていた。しかも思い返せば三浦編の一番最初は2188年で太平洋戦争に興味を示す三浦の姿があった。交際しているなっちゃん、そして母親のゆきちゃんも同様。

あと、20年代で人類が滅亡に近いことがあっても40年後に文明レベルで復興されている。これはいくらなんでも無理がある。だから機兵はタイムスリップだけでなく並行世界も行き来できるのではないか。

また、未来の技術では人の容姿を退行させることができるのではないだろうか。鞍部玉緒なんて物凄く年老いた婆として2188年で登場しているが、200年前の1920年代では10代として登場している。しかも未来から来たことを記憶を改竄された本人も自覚しつつある。それに、2188年組の三浦、なっちゃん、ゆきちゃんも10代の見た目なんだからなんかしら容姿に関して施されているはずだ。

更に、鞍部家が完全復活している件について。60年代で三浦は図書館で20年代の歴史を探るも、機兵も敷島重工製のロボットの記載がない。目覚しすぎる復興も含め、並行世界説が濃厚に。ここからは憶測の域を出ないが、もしかしたら未来の技術では並行世界も作り出せるのでは?そうすれば、「20年代に宇宙から攻め込まれず、通常の兵器でアメリカから攻撃され敗戦した日本」という並行世界を作り出せば甚大な被害がなく復興も通常レベルで進み不自然ではない、それに鞍部家も残存するはず。または2188年の誰かが「鞍部家」として普遍的な60年代の一軒家のモデルケースを作り出し、60年代スタートの並行世界を作ったのかもしれない。またまた、三浦の持つ大黒柱の傷のエピソードは記憶の改竄の副産物に過ぎず、そこまで重要視されるべきシーンでないのかもしれない。