"面白さ"って多種多様だと思う。十人十色で星の数ほどある。身の回りのものへの気付き、美しい物語や芸術、お笑い芸人のコント。
しかし、この"面白さ"は必ずしも"笑い"に繋がるとは言い難い。たとえば仕事が楽しいっていう人は"続けられる"けど"笑顔でいる"かはわからんし、まあ、そういうこと(漠然)。
そこで私が思った"笑い"の要素は「悪意」。
相手の不幸を願う。相手を貶める。相手に迷惑をかける。なんでもいい。そういう見えすいた悪意が笑ってしまうのだ。
なぜか?
それは、優越感だろう。
それをここで「悪意エッセンス」と呼びたい。
偏見や優越感、下ネタ、自虐、陰湿、etc,etc…そういう「悪意エッセンス」を含むもので笑ってしまう。
偏見や優越感は言うまでもなく、人種差別や学歴差別。
下ネタは、心ではTPOを弁えねばならないのを頭で分かっていながら幼稚な言動を取ること。幼ない言動を平気で取ってしまうのは、障がい者や子供。そんな彼らを演じることで生まれる「俺はガキとは違う健常者だ」と証明になる。だから悪意に帰結する。
自虐もそう。ギャンブル酒セックスと本能に従った欲を満たす自分を「本来は理性のある健常者ですからね?」って意味も込めて、そんな優越感を満たすための自虐。
陰湿さもそう。これは分かりやすく悪意の塊で、相手が不幸になることをする。
自分がやられたら嫌なことを相手にする。そんな幼さが笑いに繋がってしまうのだ。
改めてそれを理解し、笑って然るべきところ以外では笑いを抑えてゆきたい。
おわり