シンエヴァのネタバレ全開の感想です。無理な人は回れ右でつ。
設定とか考察とか、そういうのじゃなくて、見終わって自分の内から湧いてきた感想をただ書きます。あんまりアニメをフィーリングで見ないタチなんだけど。柄でもなく、感覚で楽しんだ。
ちな、ワイはエヴァはおそらくほぼ見て漫画も全巻読んだ。ネットの考察勢の皆様の意見もそれなりに目を通してから、シンエヴァを観に行きました。
それでも、映画の後半についていけなかった。一番最初の、ゲンドウと冬月がセカンドインパクトの発生地の南極に行ったのかも、なんでかちゃんと説明できない程の理解力です。13号機絡み?ゲンドウの目的が南極に行けば果たされる、というのは分かるがどうしてセカンドインパクト跡地なのかが分かりません。
まぁ詳しいひとからすれば納得するんだろうけども。
さて、理解度の低さを説明したところで、本題です。
シンジがすべてを託されて南極の地下空間へ。そこで父とエヴァを通して対話をする。そんで、人類補完計画を推し進めるゲンドウの真の願いを知るシンジ。そこにミサトさんからの人工槍が届く。そして、シンジの手で”最後”のインパクトが起こる。
こんな話だったよね?
そこでさぁ。実写パートが多数写って。エヴァンゲリヲンがいない世界に書き換えられて。それで終わったじゃん…
それで感じたのは、『超成長したシンジが戦いの末、争いの無い世界に塗り替えた。そして、そこで生まれた世界を今私たちが生きている。』でした。
こんなことは妄想だとは分かっているんだが。
エヴァ作品の劇中で描かれた、シンジの長く壮絶な戦いがあって私たちのこの平和な世の中に生きている。そう思うと、ものすごく生きている今が愛おしく想えて、シンジが戦ってきた苦労(苦労の一言じゃ済まない)に比べれば、私たちの悩みはなんてちっぽけである。だから勇気がとてももらえる。
そう思いながら、エンディング曲のone last kissを頷きながら聴いていた。
そして。
beautiful world(ダカーポver.だっけ?うろ覚え)が流れた。
そこで初めてbeautiful worldが「自分自身」の曲に感じられた。視聴者ひとりひとり委ねられている曲だと、感じた。
この曲の歌詞で何度も、好きな人と共にいたい、って言ってるのよ。
そのとき、私は大切な人の顔を思い浮かべました。
そうしたら、ああ、シンジが作ってくれたこの世の中で、一緒にいたい人と共に過ごす。
これがささやかながらも、何にも負けない幸せなのだな、と感じて。
胸が温かくなりました。
多幸感をもっとも感じた映画でした。映画…というか、総合芸術。
以上です♪